「ひるね姫~知らないワタシの物語」
2017年4月4日 鑑賞
神山健治監督作品。
昨今は邦画もアニメも漫画原作がずいぶん多い。
原作付き作品自体を否定はしないが、
オリジナル脚本作品には頑張ってもらいたい気持ちが強い。
で、オリジナル脚本の本作。
予告編からはもう少し現代のリアルシーンが多いのかと予想していたが、
冒頭からファンタジー/SFシーンが多いのは嬉しかった。
アニメーション的な自由度のある動きの描写も多く、
作画のクオリティは申し分なし。
高畑充希の声は嫌味もなく、しっくりきた。
エンドロールの主題歌もいい。
これだけの演技力があって歌も上手いので、
アニメに限らずこういう起用は今後もされていくのだろう。
途中までテンポよくシンクロしていた現実と夢のシーンが、
クライマックスに向けてやや雑で、
シンクロ率が低くなってしまったように感じた。
クライマックスの映像の派手さはあったが、
そこに至るまでの必然性が弱いというか。
そこが「脚本が弱い」と感じてしまう部分だった。